3Dプリンターを用いた少量量産

読む能力を拡張するウェアラブルデバイス「OTON GLASS」の試作から少量量産

光造形方式
粉末焼結方式
接着
OTON GLASS OTON GLASS

世界には文字を読むことに困難を抱えている方が沢山います。学習障がいの一種であるディスレクシアの方は、文字を読むのに著しく時間がかかったり、読み間違えることがあります。また眼鏡をかけても視力が上がらない弱視の方や、自分の母国語が使われていない地域に渡航している海外の方も、文字を読むことに困難を抱えていると言えます。 OTON GLASSは、文字を音声に変換することで、この問題を解決します。視点と同一位置にあるカメラで撮影した文字を、文字認識技術でテキストデータに変換、音声として読み上げることで、ユーザーは内容を理解することができます。

  • 山口恒樹様
    Designer 山口 恒樹 様

OTON GLASS様のお声

我々の製品はウェアラブルデバイスであり、装着性やフィット感に優れていることが重要で、開発段階ではモックアップでの確認が不可欠です。 また、生産段階においても、ユーザー様のご要望に合わせてカスタマイズしていく必要があり、少量多品種での生産となります。 これらを解決する手段として、3Dプリンターが非常に有効であると考えています。
3Dプリンターの活用により、開発期間の短縮や製品納期の短縮などの時間的なメリットだけではなく、金型等の初期投資や管理費が不要という コスト的なメリットも得られており、非常に満足しています。 さらには、アンダーカット形状などの金型では困難な形状であっても3Dプリンターなら実現できるという点も非常に大きなメリットです。将来的には、部品により3Dプリンターで量産することも考えています。

CTO 栗元 啓光 様

OTON GLASS

少量量産に向けて試作を重ねる

3Dプリンターは、図面さえあれば1つからの出力が可能です。OTON GLASS様は、施設と連携して実証実験を行い、製品化に向けて試作を重ねました。また、モックアップを3Dプリンターで造形することにより、リードタイムの短縮を実現しました。

  • OTON GLASS
  • OTON GLASS背面

樹脂の特徴を生かした製品

3Dプリンターには、様々な工法があります。今回ご依頼いただいたOTON GLASS様の製品には部品による特性が必要でした。

メガネの部分は精密さと見た目の良さが必要でした。光造形を用いることで、繊細な造形を実現することができました。また、レシーバーの部分は、精密さよりも少量量産に向けてのコスト削減が課題だったので、ナイロン造形をご提案させて頂きました。

金型を作らず、3Dプリンターを用いた少量量産でコスト削減

3Dプリンターでの製造には型が不要です、型を用いた反転での製造では材料コストを抑えられますが、型費用として初期コストがかかります。そのため、少量生産の場合は3Dプリンターでの製造にメリットがあります。 ただし形状によっては型での製造が困難で、大量生産においても3Dプリンターにメリットがあることもあります。

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金沢21世紀美術館にて出展しました。

2017年4月8日(土)ー2017年7月23日(日)に金沢21世紀美術館デザインギャラリーにて、「OTON GLASS」が展示されました。
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1755

OTON GLASSオフィス
OTON GLASS使用イメージ
OTON GLASSの展示
Photo: KATO Hajime

工法概要

工法:光造形方式・粉末焼結方式
樹脂:TSR-883(シーメット株式会社製 エポキシ樹脂)・PA650(ALM社製 PA12ナイロン)
積層ピッチ:0.1mm
リードタイム:3営業日(光造形)・4営業日(粉末焼結)

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