もっと粉末焼結(ナイロン)造形を学ぶ

粉末焼結造形方式の3Dプリンター 粉末焼結造形方式の3Dプリンター

・導入コスト
装置価格は4,000万円~9,000万円程度ですが、空調設備や集塵設備、不活性ガスを供給する設備が欠かせないため、3Dプリンターの中で最も導入コストがかかるとされています。

・ランニングコスト
材料コストは1キロあたり1万円程度ですが、一度造形エリアに入れた粉は加熱によって劣化してしまうため、ワークエリアに対して少量の製造は割高になります。生産効率を上げるために、なるべく多くのモデルを1度作製するといった工夫が必要です。
(劣化した材料は未使用の材料と混合することで再度使用が可能ですが、混合比率によっては製品品質の低下を招くため注意が必要です。)

・材料について
粉末焼結(ナイロン)造形では、平均粒径40μm前後のナイロン12の粉末材料が用いられます。そのため、できあがりの表面はざらついたものとなります。表面を研磨することである程度表面粗さの改善は可能ですが、内部構造にも微細な穴が多数あるため、研磨のみでの表面粗さの改善には限界があり、別途サフェーサーなどで目止めを行う必要があります。またナイロン12の粉末とガラス粉末やアルミ粉末、カーボンファイバーの粉末を混合した材料も存在します。機械強度や導電性、耐熱温度の改善が可能ですが、製造コストはあがります。

・含浸(がんしん)処理
完成したナイロン造形品に対して、強度・表面の粗さ・気密性の改善のために含浸(がんしん)と呼ばれる処理を行う場合があります。製品に薄く樹脂(無色・透明、アクリル系)を塗布することで、製品表面の微細な隙間を埋めることができます。

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