モニュメント「虫塚」の模型製作協力

隈研吾建築都市設計事務所様

粉末焼結方式

建築家 隈研吾氏が設計したモニュメント「虫塚」

鎌倉の建長寺という禅寺の境内には、著名な建築家である隈研吾氏が設計を行ったモニュメント「虫塚」が設置されています。このモニュメントは虫を供養するための慰霊碑としてつくられており、ゾウムシをモチーフにしたオブジェの周りを囲うように、メッシュ構造のケースが配置されています。

建長寺の虫塚 建長寺の虫塚
建長寺の「虫塚」

JMCでは、隈研吾建築都市設計事務所様が展示会用にスケール模型を製作するにあたり、虫かごをイメージしたメッシュ構造の造形を担当しました。


製作時の要望は以下の通りです。
・複雑形状を一体型で作成する必要がある
・短期間での製作希望
・ある程度の強度と靭性が必要
・二次加工を行うため、加工性の良い材質が良い

粉末焼結造形でメッシュ構造を再現

ステンレスメッシュで構成された実物を模型にするにあたって、1本の支柱の径はおよそφ1で造形する必要がありました。このような条件の場合、光造形では強度不足となり、運搬や二次加工の際に破損してしまうおそれがあります。そのため、今回はナイロン粉末による粉末焼結造形で製作を行いました。

完成した虫塚の模型 完成した虫塚の模型
「虫塚」模型

粉末焼結造形はレーザーによって材料を焼結させるため、他の3Dプリンターよりも密度の高い造形品をつくることが可能で、今回のような細い支柱のみで構成された形状であっても、塗装などの二次加工であれば十分耐えられる強度を保つことができます。また光造形に比べて紫外線による劣化も少ないため、中長期的な展示にも十分耐えうることが可能です。


製作した部品はお客様の手で二次加工、組み立てを行い完成しました。この模型は2018年3月3日から5月6日まで、東京ステーションギャラリーで開催された企画展「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」にて展示されました。

  • 「くまのもの」展
    「くまのもの」東京ステーションギャラリーにて
  • 「くまのもの」展示会場の様子
    展示の様子
「くまのもの」での展示の様子 「くまのもの」での展示の様子
Photographed by KENGO KUMA AND ASSOCIATES

工法概要

工法:粉末焼結方式
樹脂:ナイロン粉末
積層ピッチ:0.1mm
使用装置:Sinterstation HiQ

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