クジラの骨モデル製作

昭島市郷土資料室 様

クジラの骨モデル製作

工法概要

工法 光造形(SLA)
積層ピッチ 0.15mm
後処理 研磨
  • アキシマクジラの頸椎化石を3Dプリントで再現

    昭島市郷土資料室様より、アキシマクジラの頸椎化石をもとにした骨モデルの製作をご依頼いただきました。

    アキシマクジラは、1961年に東京都昭島市の多摩川河川敷で化石が発見され、2018年に新種として発表されたクジラです。
    今回製作したモデルは、頸椎化石から取得されたCTデータをもとに、3Dプリンターで立体的に再現しています。
    CTスキャンによって化石の内部・外部形状を正確にデータ化することで、実物を傷つけることなく、教育・展示に活用できる複製モデルの製作が可能となりました。

    軽量化と剛性を両立するデータ設計

    展示や取り扱いに適した重量と強度を確保するため、モデル内部を中空構造として設計しました。骨モデルを中実で造形すると、サイズによっては相当な重量となり、展示台への負担や取り扱い時の安全性にも影響が出てしまうためです。

    今回は外周部の厚みを2mmに調整することで、造形物としての剛性を維持しながら、大幅な軽量化を実現しています。
    中空化にあたっては、造形時の内部応力による変形リスクを避けるため、内部形状のバランスや樹脂の抜け経路まで含めてデータを設計しました。

    実物大モデルも製造

    また、今回は特別に許可をいただき、頸椎化石を実寸大で再現しています。
    1パーツあたり30cmを超える大型モデルとなるため、当社の大型対応造形機を活用し、複数のパーツに分割することなく一体で造形しました。
    分割線が入らないことで、実物の骨格に近い一体感のある仕上がりとなり、実物のスケール感を間近で確認できる、迫力ある実寸大模型が完成しました。

    CTデータを活用した貴重資料の再現

    化石や文化財など、破損しやすく直接触れることが難しい資料であっても、CTデータを取得することで形状を非破壊で立体化し、3Dプリント模型として再現することが可能です。
    実物を分解したり型を取ったりする必要がないため、貴重な資料へのダメージを避けながら、正確な形状の複製・展示模型を製作できます。

    当社では、産業用CTによるスキャンから3Dデータの編集、3Dプリント造形、後処理までを社内一貫体制で対応しております。化石や標本、文化財などの複製・展示模型の製作、教育・研究用途でのレプリカ製作をご検討の際は、ぜひご相談ください。

    展示情報

    今回ご依頼いただいた骨モデルは、昭島市郷土資料室にて開催中の企画展で展示されています。

    アキシマクジラ化石発見65周年記念展示
    「過去と未来をつなぐアキシマクジラ」


    ・開催期間:2026年7月20日(月・祝)~10月24日(土)
    ・開催時間:平日 午前10時~午後8時
          土曜・日曜・祝日 午前10時~午後6時
    ・休室日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
    ・会場:アキシマエンシス 国際交流教養文化棟1階 昭島市郷土資料室
    ・入場料:無料