インクジェット方式を学ぶ

概要

インクジェット方式は溶融金属や樹脂などをモデル形状の部分にのみ噴射・堆積させて立体物を成形する工法です。または、敷き詰めた粉末に結合用の液体を滴下することで立体物を成形する加工工法を指します。インクジェットプリンターの技術を応用したため、この名称が付いています。サポート材とモデル材の分離に難点があるものの、加工速度が速く、色もつけられるため、形状確認用として用いられています。
家庭でもお馴染みのインクジェットプリンターですが、このプリンターヘッドからは数ピコ(10のマイナス12乗)リットルという微細な液滴を、1秒間に20,000~30,000滴塗布することが可能です。インクジェット方式の3Dプリンターは、プリンターヘッドからインクの代わりに樹脂などを吐出させることで精巧な立体物を作り出すというコンセプトで開発されました。近年では、インクジェット方式の微細な液滴コントロールに着目し、ゲルで保護した細胞を吐出・積層することで人工臓器を製作する研究もなされています。インクジェット方式の3Dプリンターは、さまざまな応用可能性が考えられる工法です。

インクジェット方式3Dプリンターのワークフロー インクジェット方式の可能性

長所

装置が安価であり、付随設備も必要ありません。

短所

サポート材を造形モデルの3倍量消費するため、材料費がかかります。
またサポート材による表面荒れが発生します。サポート材となるワックス、およびモデルの材料となる樹脂が光硬化性の液体であるため、ランプによる硬化前は互いが混ざり合ってしまうことで表面の荒れの原因となります。表面の荒れはインクジェット方式の3Dプリンターでは工法上必ず起きるものです。

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